
President Interview
AGIが進む社会、4COLORSと一緒に「伝わる価値」をつくりませんか?
企業が情報発信に動画という手段を使うことが一般的になった今の時代。ただ情報を動画化して出すだけではなく、見る相手に「伝わる」ことを目指し、独自のサービスとなったのが、BtoB向けのアバター動画ソリューション PIP-Maker®です。大手企業や金融機関を始め、新たな情報伝達をリードしている4COLORSの代表取締役社長 加山氏に、4COLORSの成り立ちとPIP-Maker®の強み、今後の事業計画、そして求める人材を聞きました。

情報伝達に、イノベーションが生まれた瞬間
4COLORSについて、教えてください。
4COLORSは、「伝達産業」の創造を通じて社会にイノベーションを起こそうと、2006年に創業した会社です。主軸事業は、BtoB向けのアバター動画ソリューション PIP-Maker®。動画制作スキルがなくても、日常業務で使っているパワーポイント資料から音声付き動画を作成できるクラウドサービスです。「話して伝える情報」を中心とした伝達市場の拡大を見越して立ち上げたこの事業は、2025年に導入企業700社・作成動画数150,000本(※)を突破しました。大手企業や自治体、金融機関などを中心に、研修動画・マニュアル動画・営業プレゼンテーション動画などさまざまなシーンでご活用いただいています。



PIP-Maker®は、どのように生まれたのですか?
実は私のキャリアのはじまりは、ホテルマンなんです。ホテルマンの仕事において一番大切なことは人とのコミュニケーション、ひいては相手の想いを汲み取るホスピタリティにより課題を解決することにあります。この時の経験によって自分の強みとなった課題の探究力・根本的な解決への熱意は、IT業界に転身後、また4COLORS創業後も変わらず大切にしていますし、自社で働くスタッフにも大切にしてもらっていることです。
PIP-Maker®に至る挑戦は、私がIT業界に転身しWebサイトの開発などを請け負う中で生まれた疑問がもととなって始まりました。Webサイトも「情報を伝える」ための1つの手段ですから、膨大な情報をどのように伝えたら「届けたい相手に伝わるのか」は当時からの課題でした。情報は増え続けているのに、人の数は比例して増えない ここに課題を感じていた中で出会ったのがアバター技術。時を同じくして、ニューヨークのとあるベンチャー会社が販売していた「アバターがワンメッセージをしゃべるサービス」と出会い、これならば、人と同じようにWeb上で接客ができる!と思ったんですね。音声合成を使えば、誰でも簡単にその人の言い回しや話し方などの要素を入れながら自由にメッセージが作れるため、これなら多くの人が簡単に情報発信でき、新たな伝達産業が作れるのではと期待しました。すぐにニューヨークに飛び、独占契約をして日本で販売しはじめたのが、のちのPIP-Maker®につながるアバター動画ソリューションです。でもね、持ってきただけではまったく売れなくて(笑)、今日に至るまでは改善の日々でした。
なぜ、そのままでは売れなかったのでしょう?
まず1つは、2006年当時「アバター」というものは、SNS上でのコンテンツやゲームに使われることが一般的で、ビジネスシーンには馴染みがなかったんです。実はBtoB向けの事業にアバターを活用したのは、私たちが初めてなんですよ。加えて、アバターのデザイン1つをとっても海外の方向けに作られたものだったので、日本人が好むものとは言えなかった。その他の細やかな仕様についても変更が必要だったので、海外から持ってきたままでは売れなかったのだと思います。
もう1つは、今ほどDXが進んでいない時代だったので、「このようなITツールを使って伝えるよりも、結局人が喋った方が早いんじゃないか」という感覚も強かったと思います。
サービスも市場も、0から作ってきたんですね。
始めたばかりの頃は、課題が見えるたびに、改善策を考え開発し直す日々が続きました。なんとか20社への導入を決めたのですが、最初はWebサイトにアバターが入りメッセージを喋る程度のクオリティだったので、企業側も「費用対効果を見込めない」と苦しいお声をいただいたこともあるんですよ。

試行錯誤の時代、どのようにモチベーションを保ったのでしょうか?
「社会の役に立つ可能性が感じられるサービスを日本の技術で作りたい」「情報伝達が産業全体の課題になることを見越して、誰もが伝達力を高めるイノベーションを起こしたい」という強い志が支えてくれたと思います。そもそも正解がないものに挑戦しているわけだから、試行錯誤するしかないんですよね。
2025年現在、700社以上、累計15万本の導入実績をお持ちですよね。どのように広がっていったのでしょうか?
今の形になるまで、PIP-Maker®を一緒に作ったエンジニアと「どうしたら売れるのか?」と悩み、イノベーションの壁にぶつかり続けました。10回くらいは大きなアップデートをしていると思います。人の代わりとなるアバターは数十種類以上、入力した文章を音声に変換する音声合成は、他言語含めて数百種類に増えました。さらに視聴者の参加性を促すためのインタラクティブな仕様、対話形式でわかりやすく学ぶ機能、映像や3Dメタバースな空間演出など、これらはサービスを提供しながら、お客様の声をもとにアップデートしてきたものたちです。アップデートの際の軸となるのは、「情報が伝わるか」「お客様の課題解決ができているか」の2つですね。
一気に広がるきっかけとなったのは、大手損害保険会社の合併研修用にと数百本単位での制作を任されたことでした。もともとは講師と従業員を集めて行っていた研修を、効率化の観点で動画にして配信したそうなのですが、その動画を作る費用と手間に課題感をお持ちでした。PIP-Maker®であれば、これまで使っていた研修のパワーポイント資料をもとに自分たちで簡単に動画にできますから、大幅に制作費用も時間もカットできたと評価いただいております。またアバターが自分に語りかけてくれることで習熟度や理解度が高まりますし、さらにはURLやQRの共有でいつでもどこでも視聴できるので受講率が上がったとのお声もいただいています。BtoB事業は他社の成功事例を非常に重要視するものなので、この実績がきっかけとなり、大手企業や金融機関を中心に広がっていきました。

3つの価値提供が、優位性を保ち続ける
創業当時は日本初の取り組みだったと思うのですが、今は競合となるサービスはあるのですか?
話し手の個性や嗜好性を反映させたアバターと音声合成、資料との掛け合わせ、流すだけではないインタラクティブな仕様が掛け合わさったサービスは、他にはないと思います。創業当時と比べると、企業が社員やお客様に情報を伝える手段として動画を選択することは一般的になりました。BtoB動画の数も、動画制作を請け負う制作会社の数も爆発的に増えましたよね。そういった中で多くの動画制作会社が存在しますが、PIP-Maker®は「その情報が伝わっているか」に焦点をあてて進化し続けてきた事業です。動画を作るのではなく、お客様が抱える課題の解決に明確にアプローチできる手段になっているので、導入してくださる企業も増えているのだと思います。すでに国内企業中心に全世界で46,283人も制作者が動画を作っており、グローバルでも使いやすいUI設計になったおかげでスケールしています。複雑な機能を、シンプルにまとめたデザイナーのおかげですね。

改めて、このサービスの強みを教えてください。
やはり、「楽しく伝える力」ですね。たとえ仕事であっても、それを使う人が楽しんで工夫をしたり、仕上がりを想像しながらワクワクする。PIP-Maker®は、そんなサービスであり続けたいと思っています。さらには、「常に導入してくださるお客様の課題解決を見据えている」ことですね。ある程度事業としての形が見えてきてからも、お客様の声を参考にアップデートを続けてきたことが実績ですし、強みになると思います。近年はAIの台頭もあり、情報さえ入れれば誰でも簡単に動画を作れるようになりました。でも、形にできることと「伝わること」はまったく違います。だからこそ、我々は見ている人の参加を促すインタラクティブな仕様にも力を入れているんです。
具体的な成果を、お聞きしても良いですか?
企業の研修動画に導入してもらった例で、研修後の試験の正答率が88%から96%に上がったほか、大手ゼネコンでは建設現場の入場者教育において年間1万6千時間の工数削減に繋がったというケースがあります。取り組み後のアンケートで多かったのが、「見ていて楽しかった」というコメントです。企業研修においてこの感覚は、すごく大切だと思うんですよね。楽しいから一生懸命見るし、その結果として、企業が伝えたいことが伝わる。研修を提供する企業にとっても、受講者にとっても、双方にメリットのある関係が築けるんです。あとは、動画内のアバターの服装に現場と同じユニフォームを着せたんですけど、とても評判が良かったんです。愛着が湧くというか、単純に可愛いんですよね。着せ替えアバターを担当したデザイナーはとてもセンスがあって、企業に好まれるキャラクターアバターを作ってくれるんです。
研修が楽しかったりアバターに親近感が湧いたりすると、会社への愛情も芽生えそうですね。
そういった部分にも寄与できると嬉しいですね。何より、企業の方は相手にきちんと伝えたいと思ってPIP-Maker®を選んでくださるので、その選択にも愛情を感じます。選んでくださったからには、きちんと価値で返したい。
この価値についても、私たちは「習熟度改善・コスト削減・売上改善」という3つを定義しています。価値提供のためには、導入後もお客様のフォローアップは不可欠だと思っていますし、お客様に対して「お困りごとはないですか?」と積極的に対話の機会を持つ姿勢は大事にしていきたいですね。
4COLORSで働く人々も、そのような人が多いのでしょうか?
そうですね。ピュアでまじめ、お客様に貢献する気持ちを持っている人材が多いです。課題が明確になったならば、営業からエンジニアに至るまで4COLORS全員がワンチームとなって解決策を検討します。それくらい、「価値をつくる」ご提案にこだわっているんです。今後は、このチームの力とこれまでの実績を掛け合わせ、新たな事業への挑戦が始まります。「伝わる価値をつくる」という私たちの想いを、より多くの人へ、より的確に届けていくための取り組みです。

イノベーションを ー
求める人材について、教えてください。
PIP-Maker®に興味を持ってくださる方はもちろん、第二のサービスとして東大ベンチャー(松尾研究所認定企業)と顧客の課題解決をAIエージェントをつかった事業を展開するので、AIやSaaSビジネスへの興味がある方にぜひ入社していただきたいですね。さまざまなポジションがありますので、これまで他業種にいらした方でも、個人的にAIに興味があったり学習意欲があったりする方であれば大歓迎です!スキルや経験ももちろん大切ですが、それ以上に「どんな姿勢でチームに関わるか」を重視しています。 仲間と楽しく、時には切磋琢磨しながら、一緒に良いものをつくっていく。そんな前向きな気持ちを持った方と、一緒に働けるのを楽しみにしています。まずはお気軽にオンラインでお話ししてみませんか?Webサイトだけでは伝えきれない会社の雰囲気なども感じていただける機会です。カジュアルな雰囲気での面談ですので、ぜひお気軽にお申し込みください。
これからの社会、AIはますます自律しあらゆる分野が自動化する社会、AGI(Artificial General Intelligence:汎用人工知能)へと移行していきます。そうなった時に、作業として任せられるものはAIに任せられるようになり、私たち人間が行うことには再定義が求められることになります。その時に重要なのは、「人間の意思の力」です。お客様の真の課題を深く理解し、AIと共に創造的な解決策を実現する力。この人間ならではの洞察力と意志こそ、AI時代の『意思の力』です。
新たな挑戦に向けて、また試行錯誤の日々が始まりますが、その先に社会的テーマの解決につながるイノベーションが起こると信じて、主体的にかつ柔軟に行動できる方をお待ちしています。
新しい情報伝達の形を生み出し、価値を最大化する挑戦に、ともに取り組みましょう!

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